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齋藤幸碩さんの研究成果がProgress in Earth and Planetary Scienceに掲載されました
2025.09.30
SyDE修了生の齋藤幸碩さんの研究成果がProgress in Earth and Planetary Scienceに掲載されました。
本研究は変動地球共生学卓越大学院プログラムの自主企画研修として実施し、同プログラムの支援を受けました。
https://www.sci.tohoku.ac.jp/news/20251001-13932.html
【論文概要】
2020年6‒7月の西之島噴火が、約130 km北東の聟島周辺海域に及ぼした影響を分析した。この海域は通常、植物プランクトンの指標であるクロロフィルと栄養塩が共に低い環境にある。衛星データ解析の結果、噴火期間中にクロロフィルa濃度の有意な上昇を確認した。粒子シミュレーションを用いた海水の移動の解析により、西之島から放出された火山灰が海表面に着水後、海流によって輸送され、約6日後に聟島周辺のクロロフィルa濃度の上昇を誘発した可能性が強く示唆された。本結果は、火山活動が遠隔の海域における植物プランクトンの発生のトリガーとなり得ることを示している。
ジャーナル名：Progress in Earth and Planetary Science
論文タイトル：Relation between eruption at Nishinoshima and chlorophyll-a concentration at Ogasawara Islands in 2020
掲載日：2025/9/30
著者：Rimpei Katada, Shima Ariyoshi, Hayate Ayuzawa, Koseki Saito, Joji Ishizaka, and Hironobu Iwabuchi